かわらないで変わっていく。歴史を刻む鰻店
鰻のえびや
日本が近代国家へ進んでいく時代の明治35年(1902年)、会津若松市に鰻のえびやは創業した。「割きたて、蒸したて、焼きたて」の三たての味を120余年、歴史に刻んできた伝統的な鰻店である。店舗の作りも明治からの歴史が感じられる。
そんな老舗の名店でもFuwaricaは活躍している。
「かわらない味」を継承しながらも時代に合わせて提供方法は変えていく。
まさに「かわらないで変わっていく」を行っている六代目女将の金坂富巳子さんにお話を聞いた。
多彩なメニューも正確に盛り付けたい
会津若松は、福島県でも有数な観光地であるが、その中でも有名な鶴ヶ城がすぐ側にある。昔からの常連客に加え、最近では外国からの観光客も増えて常に忙しい。
メニューは、うな重が5種類、ソースかつ丼とうな重が一度に味わえる「うなかつ丼」、うなまぶし、うな天重、えび天重など、うな重以外にもご飯ものは多彩。それぞれのご飯の量目もいろいろあり、スタッフもかわるがわる対応している。
Fuwaricaの導入前は、多忙な時間帯ではどうしてもスタッフによって盛り付けるご飯の量に微妙なズレが生じやすく、安定しない状態であった。合せようとすると時間もかかる。
母の日や父の日等、ハレの日などはテイクアウト需要も200食ほど入る時もあり、悩みどころであった。
そんな時、食品関係の展示会でスズモのご飯盛付け機Fuwaricaを見た。
「こんな素晴らしい機械があるなんて」と初めてスズモのFuwaricaを知り、導入へとつながった。
(左)うな重
(右)メニュー表
美味しい「うなぎ」をより多くの方へ
Fuwaricaを使用してみると、ご飯の量目は均一になり、誰が盛り付けようが同じ量に盛られる。さらに盛るスピードも早く、連続する注文にも遅れることはなくなった。
しかもごはんがふんわりとしていて美味しくなった。もともと有機肥料を使って磐梯山の麓で育てたこだわりのあるお米を使用しているので美味しいご飯なのだが、そこにふんわり感が加わって、秘伝のうなぎのタレがしみ込んでいく。
機械の操作も簡単で、スタッフが変わっても楽に盛り付けられるので、大好評とのこと。
せっかくお越しいただいた多くのお客様へ、美味しいうなぎを味わってもらいたい。そのためにFuwaricaは役に立っているという。
(左)女将 金坂富巳子さんとFuwarica GST-FBB
(右)1階の店内
会津という歴史のある街で営む「鰻のえびや」。
その佇まいやおもてなしは変わらずとも、来店するお客様へ、素早く美味しい食事を提供するために進化しているお店であった。
取材協力:鰻のえびや